海外リゾートでは慣れない環境なので不安になり、睡眠不足や疲れが影響して100%フルに楽しめないということがあります。
私自身、他人の目を気にしてしまう方なので楽しめないことが沢山ありました。
ただ、歳を取るにつれて程よく図々しくなり(?)楽しめるようになってきました。周囲の人を見て学んだり、自分で感じたり、そうして私なりのリゾート感と言うのが出てきたのだと思います。
そこで、私が思う海外旅行を楽しむ5つの秘訣を書きたいと思います。
1 通りすぎる他人の言動を気にしすぎない
海外旅行をしていると「日本人の自分だけ浮いてないかな」とか「あの店員さん横柄だったなぁ」「欧米人にだけ待遇が良いんじゃないか?」と疑うことがあります。
気持ちが沈んだり、落ち込んだり、最悪なのは外からの目を気にして、一番大切にすべき恋人や家族との時間が険悪になってしまうことです。
私の場合、実際のところは殆どが自分の勘違いで、よく見たら自分にだけではなく他のお客さんにも感じ悪かったとか(よかった〜とは思いませんが)、実際は誰も私のことなど見てないということが多いです。人の気持ちなど分からないので「自分の勘違いや思い過ごしだ、相変わらず自分中心な私め」と思うと気が楽です。
ただ残念ですが、世界を旅行していたら実際に色々な人がいることは認めなければなりません。
例えば、レストランの店員さんが本当に無愛想だったとして、旅行中で浮かれている私とは違い、その人は現地で普通の毎日を送っているわけです。我々と同じように日々色々なことがありますから、お仕事にプライベートを持ち込むのは不適切とはいえ、いつも笑顔を見せるのは難しいかもしれません。
特に海外旅行などは普段の生活の100倍くらい色々な人と接するので、色々な人の印象が残ります。
他者の言動で、自分の大切な旅行まで影響されてしまうのでは勿体ないことです。
2. 理想の客でいようとしすぎない
私たちはどの程度「理想の客」とか「スマートな旅行者」でいる必要があるのでしょうか。
良い客でいようとするがためにストレスになったり、自分の恋人や家族、子供に注意したりしていては旅行を楽しめません。とはいえ、場の雰囲気を壊さないとか、周囲に迷惑をかけない、その場に馴染むというのは旅行を楽しむ上で大切なことだと思います。
高級リゾートで思いっきり贅沢をする旅行もいいですが、最初からリラックスできそうなホテルを選ぶのも良いかもしれません。ホテルの人との距離感がある大型ホテルを選んだり、少しグレードを下げたホテルを選ぶのも良いかもしれません。
「理想の客」とか「スマートな旅行者」でいるのも良いですが、他者に迷惑をかけない程度にしておいて、あとは自分が楽しいことを重視するのが大事だと思います。
旅行中は(普段もですが)、あまり他の人にどう見えているかは気にしない方がいいですね。
そもそも私は男2人でリゾートホテルを巡ることが多いので、それを気にしていたらキリがないのですが。
3. 自分の気持ち次第で旅行は変わる
自分の気持ち次第でどうにでも旅行の印象は変わると考えています。
これは国内の山陰地方を旅した時のことです。観光列車というものに乗ってみたのですが、あいにくの山陰特有の陰鬱な雨で、小さな田舎の駅に停車して延々と特急の通過待ちをするのです。
「え、ここに20分近く停車するんだ!」とツレが言うと、隣にいた男性が「酒を飲みながらこんな萎びた駅をゆっくり見れるなんて最高に幸せじゃないですか〜!」と話しかけてきたのです。
それで一気に私の気持ちも明るくなりました。古い駅舎はともかく、こういう考え方で旅行してたら何でもかんでも楽しいだろうな〜と感激したのです。
旅行をしていると、思ってたのと違う!ということはたまにあります。
私もいつまでもクヨクヨしてしまう方なのですが(笑)、流石に旅行に何回も行ってると「些細なトラブルがゼロの旅行など無い」と慣れてきたので、気持ちを切り替えることに慣れてきましたし、その効果の絶大さも認識しています。
ついでに言うと、トラブルを限りなくゼロにすることにも慣れてきます。ただ、あまり完璧にしようとすると計画の段階で疲れてしまうんですよね。「あれだけ計画したのに雨!!」なんてこともあります。
また、完璧主義では「全て上手くいっていたのに些細なことで喧嘩してしまった」「今回の旅行はよく無い方向に行くのかも」と負のスパイラルに陥ります。
「些細なトラブルがゼロの旅行など無い」「旅行中は必ず1回は喧嘩をする」と思うようにしておくと気楽になり、何があっても上手に挽回できて楽しい旅行になると思っています。
4 部屋よりもホテルを重視する
ここからは更に具体的に、より海外リゾートを楽しむ方法について私が感じたことです。
予算に余裕があればいいですが、いつもそうとは限りません。それでも可能な限り良いホテルを選びたい時、ホテル全体の格や雰囲気で選び、その中で一番安い部屋を選びますか?
それとも、ホテルはそこそこでも良いので、その中で一番いい部屋を選びますか?
これは本当に時と場合によるのですが、私の経験からするとホテルの格やブランドで選んだ方が正解な場合が多かったです。
私はサムイ島やバリ島でホテルなど気にせず「広大なプールヴィラ」が気に入って3つ星のホテルを選んでしまったことがありますが、どちらもイマイチな記憶にしか残っていません。
それぞれホテルの中では最高ランクの部屋で大きさもデザインも良かったのですが、清潔感やサービスがいまいちだったり、期待外れに終わることが多かったです。
若者がプールサイドでタバコを吸いながら騒いでる、レストランが美味しくない、サービスや施設全体が貧弱などの問題がありました。ホテルでは、ホテル全体のグレードやソフト面がいかに大事かを痛感しました。
私も若いうちだったら「こんなものか」と小さなことでも感動したのだと思います。それはそれで過去の自分が羨ましいのですが、ある程度の旅行を重ねたあとは、大手のチェーンや5つ星ホテルがいかに細かなところまで気を配り努力をしているかを再認識することになりました。
ローカルのチェーンホテルなどでしたら高評価な5つ星ホテルを、4つ星のホテルでしたら世界的なブランドが失敗が少ないのだなと学びました。
5 リゾートでゆっくりする時間を設ける
リゾートで大事なことは、ゆったりとした時間だと思っています。日中は毎日観光に出かけてて夕飯も食べに出て、、ではホテルに滞在する時間がほとんどありません。
海外のリゾートでよく賑やかな中国系のツアーグループを見かけることがありますが、幸い彼らは朝からずっと観光に出かけているので、昼間はほとんどプールサイドで見かけることがありません。夕方ごろに帰ってきて、プールサイドを少し歩いている程度です。
私の姉もバリ島に行った際、「夕陽を見に行ったりエステをしたり、色々な観光に行きっぱなしで、ホテルのプールには最後の日にだけ行った。そのプールでの時間がバリ島で一番思い出に残ってる。」と話していました。
初めて訪問する土地では観光を組み込むのがいいですが、できれば夕食もホテルで取り、ゆっくりとホテルが作った世界観を楽しむのも良いと思います。
ちなみに、私は観光地は避けますが、街歩きやカフェには行きたい派、連れはどちらも全く行かない派なので、結局空港からホテルに直行、帰りも空港に直行ということが多くなりました。。
だって、これまでの旅行で良い思い出なのは、ホテルのプールで風を感じて過ごした時間とか大自然の中の夕暮れとかが多くて、決して観光スポットではなかったからね。
6 希望は早く、しっかりと伝える
大人しく、かつ英語が苦手だとホテルに気持ちを伝えることを遠慮してしまいがちですが、希望は早めに、きちんと伝えた方が良いと思っています。
問題のある部屋だったり、落ち着かないレストランの座席であれば、節度のある範囲内で変更が可能かを聞いてみるなど、そうした思い切りも必要です。大事なのは、丁寧に、早めに、言うことです。言ってダメなら仕方ないです。
もし誰かと一緒に旅行中の場合は、不満を露にして相手の気分を壊したくないという気持ちも十分に理解できます。もし何か言ってリクエストが通らない場合は、不満がある状態であると相手に知られてしまい、場の雰囲気を壊してしまうことにもなるからです。
そこで私は1人の時にホテル側に根回しと言いますか、要望を打診をしてみることにしています。
問題の大きさにもよりますが、海外であれば2度くらい(別の人に)、尋ねてみます。
そしてダメな時はサッと諦めて気持ちを切り替えて「結構良いかも!」と楽しみましょう。
プーケットのホテルで部屋がうるさくて、君は体調を崩して湿疹が出るほどだったものね。部屋を変更してもらおうか、って言っても君は「いいよ、もうベッドに寝ちゃったし」と言うばかり。
クレーマー日本人みたいに思われたくないじゃん。でも朝早くに急に「部屋を移動します」とスタッフが部屋に荷物を引き取りに来た時は驚いたよ。その後は静かで凄くいい部屋になった。
この時は少し状況が酷かったこともあり、フロントの女性に言ったものの「他の部屋は一切空いてません」って冷たく断られ、夜中にこっそり起き出しホテルの支配人のメルアドを探し出して、メールを送ったのでした。翌朝「すぐに部屋を移動します」と荷物を取りにスタッフがやってきて、カートで新しい部屋へ連れて行ってくださいました。
すごい執念深さ、、、
その後、別人のようにリゾートを楽しんでたでしょ。「いいところだな〜」なんて。帰国後に旅行サイトにマイナスなレビューを書く人もいるけど、確かに後から行く人の参考にはなるけど、まずは自分たちの旅行を良くすることの方が大事だからね。
心配しない!明るい気持ちで楽しく滞在すること
旅行中は予定通りに行かないこともあると認識していたら、あまり堅苦しく考えることもなく、すぐに気持ちを切り替えて楽しむこともできます。
日々の忙しい日常の中での海外旅行は貴重なもので、だからこそ最高なものにしたいと誰もが思います。でもだからこそ大丈夫かなと心配も高まり、何か些細な良くないことがあると「台無しにされた」「もう楽しめない」となりがちです。しかしそれでは、どんどん暗いムードになってしまいます。
部屋で少し気持ちが落ち込んだら、パッと起き上がって人のいるプールサイドに行きましょう。街に出るのもいいかもしれません。
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