アメリカの鉄道やアメリカの街並みに興味のある方に推したいのが、今この瞬間のアメリカの鉄道の様子を見ることができるYoutubeチャンネルVirtual Railfanです。
アメリカの一部の駅にウェブカメラを設定していて、常にハイクオリティーな中継映像が見え、音も鮮明に聞こえます。
私はBGMとして現地の音を聞いているのですが、鉄道の音はもちろん、行き交う車の音や、早朝(日本時間の夕方頃)には小鳥の声まで聞こえます。
カメラはアメリカの多くの駅に設置してありますが、この中で私のお気に入りのカメラ3つをご紹介します。
ヴァージニア州 アシュランド駅 (Ashland, Virginia)
1本目はヴァージニア州のアシュランドです。ここではアメリカの鉄道会社CSXのレールが街の中央を縦断しています。
日中はワシントンDCとヴァージニア州のリッチモンドやニューポートニュースを結ぶアムトラックが停車し、夜中にはアムトラックの長距離寝台列車シルバースターなどが通過します。またこの線路の所有者のCSXの貨物列車が通過します。貨物列車は100台以上が連結されている時があり、長さは感動ものです!
アメリカでここまで街と鉄道の線路が一体化しているのは珍しいのではないでしょうか。
東海岸を南北に縦断するメジャーなルートなので、比較的本数が多いのも魅力的です。
ケンタッキー州ラ・グレーンジの街中 (La Grange, Kentucky)
次はケンタッキー州北部のラ・グレーンジです。なんと、この街の中心部の商店街を路面電車のような形でCSXの貨物路線が通っています。
旅客路線がないので本数は少ないのですが、長大な貨物列車が通過します。スピードを落とすので通過するのに5分以上かかることがあり、街中を巨大な貨物列車が通過していく様子は圧巻です。
ずっと眺めているなんて、そんなに暇じゃないという方は、デスクトップのPCなどで音量を大きくして付けておく方法があります。電車が来たら大きな音がするので、その時にYoutubeを見に行くだけで大丈夫です。
オハイオ州デシュラー (Deshler, Ohio)
ここではCSXの2つのルートが直角に交差している珍しいポイントです。東西、南北の交差だけでなく、それぞれの方向(南から西など)へ移動する線路もあります。
線路が交差する地点はクロスローズパークという公園になっており、四方から来る鉄道を見ることができるようになっています。
上の2箇所と異なりデシュラーは街中ではない為、普段は静止画のように見えてしまいます。そこで、この交差の様子がよく分かるDJIドローンで撮影したYoutubeビデオがありました。各方向からの列車を撮影していて、面白い映像を見ることができます。
長大な貨物列車を見ていると、アメリカの鉄道のロマンを感じます。
アメリカの4大鉄道会社
広大なアメリカでは、鉄道輸送が重要な役割を担っています。
アメリカにはいくつかの鉄道会社がありますが、通常、旅客列車は運行しておらず、アムトラックなどはこれらの鉄道会社の線路を借りて運行しています。
特に大きな4社が、CSXと、ノーフォークサザン、BNSF、そして ユニオンパシフィックです。
アメリカの鉄道会社に投資したい!という方へ、()内にティッカーも載せておきます。
CSX (CSX)
今回ご紹介した路線を保有するCSXは、アメリカの東部に長大な路線を持つ鉄道会社です。ニューヨークやワシントンといった東部の主要都市から南部はフロリダ、西はイリノイ州やテネシー州までをカバーしており、その線路の長さは34000キロにも及びます。
本社はフロリダ州のジャクソンビルにあります。
ノーフォークサザン (NSC)
CSXと重複して東部に広大な路線を持ち、その長さはCSXとほぼ同じ34600キロになります。
本社はヴァージニア州ノーフォークに位置しています。
ユニオンパシフィック (UNP)
シカゴから西海岸にかけて、長大な路線網を保有しています。線路の総延長は51700キロ。本社はネブラスカ州のオマハにあります。
サンフランシスコからシカゴまでを結ぶアムトラックのカリフォルニアゼファー号はユニオンパシフィックの路線を使い、ロッキー山脈を超えます。
私が乗った時はアムトラックの車掌さんがユニオンパシフィックからの通行許可が出るのを待っていて少し遅れる、と話していたのを覚えています。
BNSF (BRK.B)
BNSFは東部から西部にかけて、52000キロに及ぶ線路を保有しています。
BNSFというのは、バーリントンノーザン&サンタフェ鉄道という名称が正式にBNSFになったものです。
本社所在地はテキサス州のフォートワースです。
現在は投資家のウォーレンバフェットで有名なバークシャーハサウェイの子会社になっています。
楽しみ方
私は人や車が行き交う街並みのライブ映像を付けておくだけでも楽しいのですが、鉄道を見たいよという方は、パソコンでライブ映像を付けっぱなしにしておくのが良いかもしれません。このページを開いて全ての動画をオンにしておくと、列車が通過する時に警笛や振動音で気づくことができます。
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