7社が乱戦模様。アメリカの動画配信サービス
皆さんも、スマホやパソコンで映画をご覧になっておりますでしょうか。アメリカでもコロナの自粛で映画館が閉鎖され、ネットの映像配信サービスへの需要が高まりました。
2021年9月現在、アメリカでは主に7社の米国企業がネット映像配信サービスがあります。
併せてそれぞれの株を買って会社を応援したい場合のために(?)米国株のティッカーを調べてみます。
ネットフリックス
日本でもお馴染みとなった「ネットフリックス」は、月1000〜2000円ほどで自宅のパソコンやスマホから映画やドラマを楽しむことができるサービスです。
創業は1997年、DVDの配送型のレンタルサービスとして登場しました。その後、ネットフリックスには、2つの大きな成功のきっかけとなる転機があり、2007年には配送型から現在のストリーミングが中心になりました。更に2013年ごろからはオリジナルの映画やドラマシリーズ、ドキュメンタリーの配信が盛んになり、現在では新たな映像制作会社の一面も持っています。
時代に沿って変革を続けたネットフリックスの株価(NFLX)は、2012年には8ドルという価格で取引されていましたが、2021年9月現在は606ドルに到達しています。
ネットフリックスのティッカーはNFLXです。
※ アメリカでレンタルビデオといえば「ブロックバスターズ」という会社がお馴染みでした。日本のツタヤのようにレンタルDVDの店舗でしたが、アメリカのユーザーのオンライン型への移行により倒産、2014年に全ての直営店が閉鎖されました。筆者が住んでいたロサンゼルス近郊の街にもあり、何度か借りたことがあります。
Amazon
日本でもネットショッピングでお馴染みのアマゾン。アマゾンでは月会費を払うことにより、「プライム」という会員になることができます。
会費は米国では $12.99、日本では500円ほどと日本が大幅に安くなっています。
「プライム会員」になると速く配送してくれたり、日時指定もできるなど、配送の利便性が上がります。
更に追加代金なしで Prime Videoにアクセスでき、ハリウッド映画やドラマの一部を無料で見ることもできます。Prime Videoの為にプライム会員になっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ネットフリックスと同様、Amazonはオリジナルの作品も制作も行っています。アマゾンもまた、他業種から映像制作に進出しているパターンです。また、アマゾンは古くからある映画会社 MGMの権利買収を検討しているとのことです。
アマゾンの株のティッカーはAMZNです。
Disney+
Disney+(ディズニープラス)は、ディズニーが開始した動画配信サービスです。私たちが子供の頃から親しんできたディズニー映画はもちろん、ピクサー、スターウォーズ、マーベル等のファンタジー映画、そしてナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーなども見放題なのが特徴です。
ディズニー、スターウォーズやマーベルなど、それぞれDisney+でしか観ることのできない番組もあります。アメリカのスターウォーズファンの間では銀河帝国が崩壊した後の世界を描いた『マンダロリアン』が大人気となりました。
2021年10月末からはSTARも加わり、ディズニーが買収した20世紀フォックスの映画なども観ることができるようになります。日本では月980円で提供されています。
提供するザ・ウォルトディズニーカンパニーの株ティッカーはDISです。
Hulu
Disney+と同様、ウォルトディズニーカンパニーが所有する動画配信サービスです。米ケーブル会社のコムキャスト(以下のPeacockも参照)も一部株主となっています。
アメリカではディズニーが所有する3つの動画配信サービス「ディズニープラス」「ESPNプラス」「Hulu」をまとめた割引料金でも購入することができます。
※日本でもHuluが展開されていましたが、現在日本のHuluは日テレ系になっています。アメリカのHuluで配信される内容とは大きく異なるようです。
HBO MAX
HBOはアメリカの映像制作会社で、人気のケーブルテレビ局です。HBOといえばニューヨークの4人の女性の生活を描いた『セックスアンドザシティ』で日本ではお馴染みになりました。
HBOが新たに米国で始めた映像配信サービスが、HBO MAXです。
HBOはアメリカの通信会社AT&Tが所有しています。AT&Tはワーナーブラザーズも所有していますので、HBO MAXではワーナーの作品も観ることができます。
AT&Tの株価は通信会社ならではの新規投資に莫大なコストがかかるということと、傘下のタイムワーナーの不振が原因で下がってきましたが、ここに来てHBO MAXに期待がかかります。今後エンターテイメント部門は分割されるとも。
※ 日本ではU-Nextが独占配信権を取得しており、HBO MAXの内容はU-Next内で観ることになります。
親会社のAT&TのティッカーはTです。
Peacock
ピーコックは、NBCユニバーサルが始めた動画配信サービスです。
ピーコックの動画配信サービスの特徴は、広告付きであれば多くの映画を無料で観ることができることです。
NBCユニバーサルの親会社であるコムキャストの株はCMCSAです。
コムキャストはHuluの一部も所有しています。
Apple TV
まだまだあります。アップルの端末には自動で入ってくるアプリがApple TV(アップルティーヴィー)です。有料のApple TVプラスに加入すると、オリジナル作品などを観ることができます。
オリジナル作品として、リーズウィザースプーンやジェイファーアニストンの二大女優共演の”The Morning Show” が話題になりました。
Amazon, ネットフリックスと同様に異業種から映像制作に参入していますが、シェアはアメリカで3%と伸び悩んでいるようです。
アップルの株のティッカーは AAPLです。
それぞれのシェアは? 乱戦を繰り広げる動画配信サービス
動画配信サービスは気軽に今日から開始できるのが特徴で、世界的なコロナの自宅待機に乗じて急成長を遂げました。
他業種からの参入が主だったところに本業のディズニーやユニバーサルが降臨し、シェア争うが繰り広げられています。
いかにアメリカ国民の余暇時間を奪えるかの戦いと考えると、YoutubeやTiktokなど、その他のネットサービス、そしてコロナ後は外食や旅行など、外での充実した時間もライバルになってきます。
2021年の上半期のアメリカの顧客数ランキングでは、ネットフリックスが1位、アマゾンが2位と続き、ディズニープラスがHuluを抜かして追い上げています。
日本で加入できるサービス
Netflix, Amazon, Disney+, Apple TV+は日本でも楽しむことができます。詳細は各サービスをご覧ください。
Apple TV
U-Next(HBO Maxを視聴可能)
Hulu (日本オリジナル)
ちなみに、私はディズニープラスとネットフリックス、Amazonプライムの契約をしています。
マーベルやファンタジーものが好きな私はディズニープラスは嬉しい存在です。
コメント