バンコク川沿いのアジア系高級ホテル御三家、全てに泊まってみて

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バンコク川沿いのアジア系高級ホテル御三家、全てに泊まってみて

タイ、バンコクのチャオプラヤ川沿いには、アジア系の高級ホテル御三家が集まっています。3つそれぞれのホテルに宿泊してきましたので、どのホテルがどういう人に合うかという私なりの感想をお話しします。

ところで、初めてのバンコク訪問や、ホテル滞在が好きな方であれば、圧倒的にチャオプラヤ川沿いがお勧めです!

昼間は観光船から通勤・通学に使われる船、ゆっくりと進む巨大な貨物船など、様々な船がチャオプラヤ川を行き交います。夜には船上で華やかなパーティが開かれ、派手な音楽をかけたクルーズ船が行き交います。

活気のあるバンコクの雰囲気がホテルに居ながらにして感じ取れるからです。

特にベランダのあるお部屋でしたら、南国の風を感じながら行き交う船を見つつ、ビールを飲みながら買ってきたフルーツやおつまみを食べたりすると、優雅な時間になるのではないでしょうか。

視界が開けているので夕日や朝日も見やすく、川沿いのホテルはどこもプールがゆったりとしていてリゾート感があるのが特徴です。

本当はプーケットやクラビに行きたいけど東京から直行便もないし、移動の時間がもったいない、乗り換えめんどくせー、という方も

大都市バンコクで束の間の熱帯リゾートを楽しむことで解決(?)です。

19世紀に開業のマンダリンオリエンタル

マンダリンオリエンタルがおすすめの人

  • 上質で特別な体験をしたい
  • ホテル滞在そのものを楽しむ旅行の予定である(プールや食事など)

19世紀に開業のマンダリンオリエンタル

マンダリンオリエンタルは1887年に開業の名門ホテル・オリエンタルバンコクを前身とし、現在はマンダリンと合併してマンダリンオリエンタルバンコクとなっています。

マンダリンオリエンタルバンコクといえば、コロニアル調の建物の「オーサーズラウンジ」でのアフタヌーンティーや、チャオプラヤ川沿いの「ザ・ベランダ」での朝食が有名です。

他のホテルにはない植民地時代の建物は、東南アジアの中でも古くから多くの外国人が集まり活気のあった古きバンコクに想いを馳せることができます。

御三家の中では最上級・マンダリンオリエンタル

3つの中では最上級・マンダリンオリエンタル

また、3つのホテルの中では一般的なグレードの宿泊料金が最も高いのもこちらです。

マンダリンオリエンタルの中で最も一般的なグレードの部屋でも、各フロアのエレベーターの脇にバトラーさんがいて、部屋のボタンを押すとすぐに来てくださいます。

ドレスコードが徹底されており、まさに高級ホテルを楽しみたいゲスト向けともいえます。熱帯のバンコクを気軽にサンダルで出歩きたい方には、もう少しカジュアルなシャングリラホテルの方がいいかもしれません。

私が滞在した時はアメリカやヨーロッパの人が多く、ショーンコネリーのような5〜60代で一人旅の紳士がプールサイドで読書していた様子が印象に残っています。

特別な思い出になるのはマンダリンオリエンタル

マンダリンオリエンタル・バンコクのお勧めのポイントは、おそらく静かな客層と、ホスピタリティの溢れる行き届いたサービス、喧騒から隔離された雰囲気でしょうか。(空港でいうラウンジの安心感のような)

逆に、こうしたホテルの徹底したサービスは、ホテルのスタッフとの距離感が近すぎると嫌がる方もいらっしゃるかもしれません。シャングリラやペニンシュラは一般的な大規模なホテルのように、ホテルの人とあまり話すこともなく、少し距離感があり、もう少し気楽です。

高級感や特別感を味わいたい場合、または特別な思い出にしたい場合など、マンダリンオリエンタルがお勧めです。

もしお年寄りを連れて行く場合や、ハネムーン、数年に1度などの滅多にない旅行で予算は少し高くても良いというのであれば、間違いなくマンダリンオリエンタルをお勧めします。

オリエンタルに好んで滞在した作家サマセット・モームは決してホテルを絶賛していたわけではなく、ジメッとして暗いなど、結構マイナスなことを語っていたようです。とはいえ、バンコクに訪問の際は幾度か宿泊していたようですから、信頼を置いていたものと思われます。
アジアの喧騒と夕陽、マンダリンオリエンタル ・バンコクに到着
マンダリンオリエンタル・バンコクで過ごす休日 世界中で高級ホテルが増え続ける中で、バンコクのマンダリンオリエンタルは孤高に独自の道を歩んでいます。オリエンタルホテルとして開業した当時の面影をとどめ、コロニアル時代の名残であるバトラーサービ...

1986年に開業のシャングリラバンコク

シャングリラがおすすめの人

  • 気楽にバンコクの川沿いに滞在したい。賑やかなのが好き。
  • タクシーやスカイトレインで街に頻繁に出たい。
  • シャングリラのラウンジサービスを楽しみたい。

シャングリラは、総客室数が799と3つのホテルでは最大です。

日本であれば「本館」と呼ばれそうなシャングリラウイングと、全室にラウンジサービスがつく「クルンテープウイング」があるのが特徴です。他の2つのホテルに比べて大規模でモダンな印象で、滞在している人も若者からお年寄りまで様々です。

また、3ホテルの中で一番街へのアクセスがいいのが、シャングリラです。

気楽に楽しく川沿いに滞在したい、バンコクの街によく出る、という方にはシャングリラバンコクがお勧めです。

ホテルの周辺はバンコクの下町で、少し歩くと活気のある通りに出ます。マッサージ屋さんが多く並び、飲食店やコンビニも多くあります。
シャングリラウイングの前の桟橋からはチャオプラヤ川を運航しながらのディナービッフェを楽しめるホライゾンクルーズも出ています。バンコクの暑い中であまり歩けないお年寄りの方や滞在期間の短い方などでも、船からささっと夜景だけでも楽しむことができるのでお勧めです。

シャングリラではマンダリンオリエンタルのような目の行き届いたサービス、パーソナルな体験というのは難しいかもしれませんが、アメリカのチェーンのような気楽さがあるので家族連れや若いカップル、友達グループには一番いいのではないでしょうか。

とはいえホスピタリティも十分です。エレベーターで従業員の方と一緒になると「ご滞在はいかがですか?」などと声をかけてくださいます。こういうたった一言で印象が変わるので、不思議です。

部屋のカテゴリーも多様なシャングリラ

部屋数が多いシャングリラは、泊まる部屋によっても印象が変わります。私はシャングリラウイングの、デラックスバルコニーに滞在し、利便性やバルコニーの開放感などから大正解でした。

シャングリラバンコク・デラックスバルコニーがオススメな些細な理由
【シャングリラバンコク】お勧めのシャングリラウイング・バルコニールーム ここはバンコクシャングリラのシャングリラウイングにある、デラックスバルコニールームです。夕暮れのチャオプラヤ川を見ながらバルコニーでゆっくりフルーツを食べたり...

1998年に開業のペニンシュラバンコク

ペニンシュラがおすすめの人

  • 高層階に宿泊したい
  • ゆっくりとホテル滞在を楽しみたい

御三家の中では最も新しいのが、ペニンシュラです。マンダリンオリエンタルよりも気楽に滞在でき、かつバンコクの町の中心部からは川の反対側にあるので、のんびりとした雰囲気が漂っています。また、高層タワーなので高層階の部屋になるとバンコクの夜景を楽しむことができます。

1、タワー型で景色が良い

タワー型のホテルで、部屋が高層階であればバンコクの夜景を楽しめるのが他の2つのホテルには無い点です。

2、プールが大きい

プールがとても長く、決して広くはないのですが、ゆとりのある作りになっています。

3、川沿いのレストランが良い雰囲気

川沿いのレストランはマンダリンオリエンタルのザ・ベランダに勝る雰囲気の良さで、朝食メニューも充実しています。早起きして朝一で行けば、欧米人たちが静かに新聞を読みながらコーヒーを食べている光景があります。

唯一チャオプラヤ川の対岸にあるペニンシュラ

ペニンシュラは他の2つのホテルとは異なりバンコク中心部の対岸にあり、立地的には不利な状況です。しかしBTSの駅の下から送迎ボートが出ていたり、逆にペニンシュラと同じ側に最新のモール・アイコン・サイアムができたりと、滞在のスタイルによっては逆に優雅な落ち着いた滞在になるのではと思われます。

ホテルの前はやや郊外のような雰囲気で、マッサージ屋さんなどが数件ありました。

【ペニンシュラ・バンコク】チャオプラヤ川を眺めながら優雅な朝食を
バンコクのペニンシュラの朝食はチャオプラヤ川を眺めるテラスが会場になっていて、素晴らしい朝の時間を過ごすことができました。 ペニンシュラバンコクの朝食 朝食は朝6時からでした。...

街に出る機会が多いならシャングリラ、ゆったり滞在ならペニンシュラ、ホテルに籠るならマンダリンオリエンタル、という印象でした。

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